2012年2月20日月曜日

Windows 7の一部とVistaがサポート延長される

18日の日経の速報記事によると、Windows 7の一部とVistaが生き延びることになった。
あぁVistaちゃん良かったねぇ。
「【速報】米MSが個人向けVistaのサポート打ち切りを撤回、2017年まで延長」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20120218/1041442/?bpnet

今まで基本方針として、個人向けサポートは発売から5年間、企業向けだけが延長されてさらに5年、つまり発売から10年間となっていた。
今回サポート期間が延長されたことによって結果的に個人向けも企業向けも同じ10年になった。
詳しくは以下のマイクロソフトのHP参照。
Windows 7が2020年1月14日
 http://support.microsoft.com/lifecycle/?c2=14019
Windows Vistaが2017年4月11日
 http://support.microsoft.com/lifecycle/?c2=11732

今回のマイクロソフトの決定内容は評価されてよい。本来こうであって当然ということをしたまでだが。
OSの売り上げだけを考えるならサポート延長の発表は遅ければ遅いほどよいわけだが、以前のサポート終了日の約50日前に延長を発表したのは、あまりに直前だと訴えられかねない危険があるからだろう。


VistaやWindows 7 Home~に比べた時のWindows 7 Professional(とUltimate)の利点であったサポート期間の差がこれで消滅したことになる。残る利点はXP互換モードだけか。
今年1月のPCパーツ交換時にOSも買ったわけだが、その時のWindows 7 DSP版Home PremiumとProfessinalの価格差はおよそ3千円だった。この価格差がXP互換モードの値段となるわけだ。一度もXP互換モードを使わなかったら3千円ドブに捨てることになるわな。


マイクロソフトは私が世界で最も嫌いな企業の1つである。
最大の理由を簡単に言えば「悪くもなっていない商品を強制的に買い換えさせる」ことだ。
嫌いな物は買わずにいれば済むことなんだが、ゲームをしたいならOSは事実上Windowsを使わざるをえないのでそうはいかない。事実上の独占企業に好き放題やられている。

Windows 2000の頃に備えていた機能で現在も、そしておそらくこの先10年も困ることはない。ネットを見たり、メールをやり取りしたりするのに何の問題も無い。なのにサポート期間の設定と新OSの発売によって強制的に寿命を縮めさせられている。
サポートなどとマイクロソフトは呼んでいるが、これは主に発売開始当時に存在していた不具合を後日修正しているのだから当たり前のことである。商品の性格上、後日修正が許されているだけだ。
Windowsの新商品が無駄に出ると、ゲームの開発は古いOSには無い極一部のプログラムをうっかり使ったりして、古いOSを対応OSだと謳っているのにゲームが動かなくなってしまうことがある。こういうことが面倒で、古いOSが対応OSから外されてしまう。
64bit化だけは必要であったと言うのなら、そのために練られたOSを1つ出せばよいのだが、実際はXP、Vista、7と無駄に3つも発売されている。必然性があるときだけ新商品を出してもらえばよい。

悪くもなっていない商品を強制的に買い換えさせた最近の事例は地デジのTV買い換えがあった。どんだけのTVが無駄に廃棄されたことだろうか。世の中エコと騒いでいるくせに真逆。それでも、地デジはチューナーを使えば対応可能だったのでまだましだった。
ちなみに、日本より先に地デジ化した米国ではチューナー購入時に国から一部補助があったんだぜ。


マイクロソフトの利益率を見ると吹き出しそうになる。4Gamerの以下の記事がゲーム業界他社と比較できて分かりやすい。
「ゲーム業界2011年度第3四半期決算まとめ。上場企業29社の動向を探る」
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20120216066/
ぼったくりさ。