2016年2月19日金曜日

黒い砂漠 画面設定で軽くする

MMORPG「黒い砂漠」の画面設定についてコメントしておこう。

サービス開始前にはかなり高性能のパソコン(以下、PCという)が必要だと言われていた黒い砂漠は、意外と数年前の「中の上」~「上の下」程度の性能のPCでも設定次第で十分に動かせる。なんと、最低画質でならAMD APU A10-7850Kで別途ビデオカードを搭載していない、手元のサブPCですらワールドボス戦に参加できてしまう。
しかし、現行のネットゲームの中では最もPC性能を要求するゲームであることには間違いが無い。最高画質を求めると天井知らずだ。何とか重いコンテンツでそれなりに動かせないか妥協点を探っていきたい。

画面設定はEscキーを押して出るメニューの「ゲーム設定」から行う。
(画像は拠点戦やギルドレイド、ワールドボスなどのゲームで最も重いコンテンツを遊ぶ時の自分の設定画面を撮影したもの)
運営会社は当時週一開催の拠点戦で長期に渡りサーバー落ちその他不具合を連発した後、グラフィック品質を「最適化モード」にすることを勧め始めた。
この最適化モードがうまく機能すればそのまま使用して構わないのだが、一部少数のプレイヤーにはゲームが起動しない致命的な不具合を引き起こした。イベントなどの現場で重くて動けず今まさに困っているプレイヤーがいるからといって、いきなりその場で最適化モードに変更することを勧めるのは危険が伴うことを理解しておく必要がある。
また、ゲームは無事起動しても、速度の速い馬で多くのプレイヤーが滞在する都市部を経由して長距離を駆け抜けていくなどのよくある場面で、読み込みが間に合わず常用に耐えない状態になってしまうことがあると聞く。
砂漠エリアの移動・探索も遠くの目印になるような景色・物体が見えなくて難易度が数倍跳ね上がるしね。
そこで、最適化モードを使わない設定について検討してみることにする。

先ずは今のままの画面設定で処理状態を把握する。
グラフィック品質の右横に表示されているFPSの数字に注目し、個人的にハイデルテストと呼んでいるものを行ってみて欲しい。ハイデルテストとは、ハイデル都市から少し離れて北方面からハイデルの倉庫までオートランを設定し、カクつかずに到達できるかどうか、FPS数値を観察しながら行うもの。ハイデルは常時多数のプレイヤーが滞在しているので描画負荷をテストするのに最適な場所だ。
FPSが40~60程度(またはそれ以上)出ている場合はおめでとう、素晴らしい高性能のPCだ。
カクついたり、FPSが10~20前後になる場合は何とか画面設定をいじってFPS数値を少しでも向上させたい。
ちなみに、FPSが一桁になると一般的に紙芝居のようなコマ送りになってゲーム操作が困難になる。


各設定の検討
最適化モード以外で最も画像処理が軽くなる設定を示していく。
テクスチャ品質 LOW(最低設定)

グラフィック品質 VERY LOW(最適化モードよりも1つ上)
グラフィック品質にある各項目はOFF(チェックマーク無し)の時に描画負荷が軽くなる。(下の最適化オプションとは逆であることに注意)
なぜかOFFになっているべきアンチエイリアシングとSSAOが初期設定でONになっているので、忘れずにOFFにしておこう。この稚拙な設定ミスは信じられないレベルもので、最適化モードに対する信頼性まで損ねており、俺が開発会社任せの最適化モードを使わない原因となっている。
・血表現は好みでONにしている。
・画面血表現・被撃表現もONにしているが、これは自分が攻撃されHPが減っていることを気付きやすくして安全度を上げるため。OFFにすれば軽くなるがその効果はさほど無い。
【追記】
・アップデートで追加されたNPC遠距離表示/非表...のオプションは途中で文字が途切れていてON/OFFどちらにすればよいのか分かりづらいが、OFFにすれば遠距離のNPCが影表示になって軽くなる。
・アップデートで追加された労働者表示はOFFにすれば軽くなる。特に大規模ギルドに入っているプレイヤーは他ギルドメンバーの労働者まで表示されていることが重くなっている一因だと言われていたから効果が大きいだろう。なんせ、メンバー100人が同じchに集まって各々労働者を30人使っていたとしたら、リアルタイムに把握されているデータが3000も増えてしまっていたのだ。そりゃ重いわ。

最適化オプション
最適化オプションにある各項目はON(チェックマーク有り)の時に描画負荷が軽くなる。(上のグラフィック品質とは逆であることに注意)
・他冒険者エフェクト削除、遠距離冒険者のエフェクト削除の2つはONにすると効果が大きい。
・他冒険者ランタン削除もONにすると軽くなるが、以前(クリスマスイベントで雪が降っていた時期?)にこれをONにしていると不具合が発生するのでOFFにしてくれと運営会社からの告知があり、変更する必要もないのでそのままOFFになっている。
・クロップやアップスケールは自分では現在使っていないが、軽くなる効果はそこそこ望める。マウスカーソルを当てると説明がポップアップするので、必要ならそれを読んで試してみよう。
【追記】
他冒険者エフェクトは通常時と戦闘時をそれぞれ個別に設定できるようになった。戦争や対人戦で敵のエフェクトが見えないのは大きな不利を招くのでON/OFFの差異を比べてみて設定しよう。

その他
・画面設定を変更し終わったら、念のためゲームを終了し再起動しておこう。設定保存と反映を確実にする狙い。
・ペットの表示設定がゲーム設定ウィンドウ内の「ゲーム」ボタンを押した画面で可能なので、自分のペットのみ表示にしておく。
・ギルドレイドは開始すると周りにいるギルドメンバーでないプレイヤーが消えるように修正された。画像処理の負荷を減じる素晴らしい修正だが、レイドボスが倒れた瞬間に周りの消えていたプレイヤーが一気に描画されるため油断は禁物である。
・ゲームの裏でYouTubeやニコニコ動画などを起動して観賞したり、多数のブラウザタブを開いたりすることは控えよう。ゲーム以外のことでPCに負荷をかけない。

【追記】2018.2.28のメンテでUIが変更になった。
新設されたゲーム設定の各プリセットの詳細は以下の表の通り。
設定種類 グラフィック
オプション
自動フレーム
最適化
キャラクター
最適化
アップデート
周期最適化
他のキャラクター
を隠す設定
労働者
表示設定
ペット
表示設定
低スペック
一般
VERYLOW 90% 90% 使う 使う 使わない ペット
非表示
中スペック
一般
MIDDLE 60% 60% 使う 使う 使わない ペット
非表示
高スペック
一般
HIGH 30% 30% 使う 使わない 使わない 自分のペット
のみ表示
最高スペック
一般
VERYHIGH 使わない 使わない 使わない 使わない 使う ペット
全て表示
低スペック
攻城
VERYLOW 100% 100% 使う 使う 使わない ペット
非表示
中スペック
攻城
MIDDLE 75% 75% 使う 使う 使わない ペット
非表示
高スペック
攻城
HIGH 50% 50% 使う 使う 使わない 自分のペット
のみ表示
最高スペック
攻城
VERYHIGH 30% 30% 使う 使わない 使わない 自分のペット
のみ表示

おまけ
・キャラクターを作成する時はできうる限り品質の高い設定でやろう。各品質モードによる画質の違いはかなり大きく、例えば、最適化モードとグラフィック品質VERY LOWでは筋肉の表現がまるで異なる。筋肉をMAXにしても最適化モードでは筋肉は目立たず、のっぺりした見た目となるのだ。
・一般的にゲーム描画の三大負荷は装備表示、エフェクト表示、遠景表示と言われている。将来、設定項目がエフェクト以外に増えた時は変えてみよう。他ゲームで設定変更できることがある簡易人物表示や遠景表示距離の調整も個別項目として可能にしてもらいたいものだ。
・FPS数値は60出ていればこの種のゲームには十分なので、60を超えている場合は60以下になるまで画質設定や画面解像度を上げる余地がある。でも、個人的にはできれば60上限設定機能を付けて使用電力を下げさせて欲しい。なお、ゲーム内ではFPS上限設定ができないが、ビデオカード固有のドライバー、専用ソフトで設定できるビデオカードがある。
・画面が明る過ぎる場合はガンマ調整、コントラスト調整の数値を下げると良い。特に、冬季期間限定の雪が降ると調整必須だった。