せっかく把握したPCケースの良し悪しを判断する新ポイントなんだから、将来PCケースを買う時のために挙げておこう。10年くらい前に判断した時のポイントに加える、新しい判断ポイントは以下の通り。
・前面端子
PCケース前面または上部にUSB端子やイヤホン端子がある。いちいちPCケースの後ろに回りこまなくて済む。USBの規格はどれが前面に何個用意されているのかも把握しておく。
・HDD、SSDなどの横向き設置
ドライブの付け外しが容易である。
昨今の高性能ビデオカードの長さはかなりのものなので、ストレージの縦横の向きを変えた差分数cmでも余分に設置のためのスペースを確保できる意味もある。
ただし、ドライブベイ(設置枠)が排熱を邪魔しないように注意が必要だ。
・HDD、SSDを取り付けたドライブベイ(枠)の取り外し
同上
・CPUクーラー取り付け用の、マザーボード取付台に開いた穴
クーラー交換やグリスの塗り直しのためだけにマザーボードをPCケースから取り外さなくて済む。
・裏面配線
PCケースの裏側へ配線を回せると通気性が良くなる。ただ、現在はATA接続方式の細いケーブルが主流だから以前ほど通気を妨げなくなったので、利点は見栄えの比重が大きい。
・PCケース前面・背面以外の通気
上部・下部・側面に通気口が設けられていて、必要に応じてファンが設置できる。
・水冷対応
PCケースの裏面に水冷CPUクーラーのホースを通すためのゴム穴が用意されている。
ラジエターの取り付け場所が確保されている。
【追記】
・熱源隔離
電源に覆いが付いて、熱源としての電源が隔離された製品が散見されるようになった。
・側面パネルの透明化
好みが分れるが、ケース内部が見渡せるように側面パネルの片側が透明化されたものがある。透明部分の素材はアクリル、強化ガラスなど。アクリルは軽いがキズが付きやすいので注意を要する。
・LED発光による電飾
ケース本体だけでなく、付属のFANなどもLED発光により電飾されたものがある。派手な光ものが嫌いな人もいるし、寝室兼用の部屋では就寝時に起動していると明る過ぎて眩しかったりする。
ちなみに、 10年くらい前に判断した時のポイントとは、
・デザイン
個人的にはとても重要。部屋のインテリアの調和・雰囲気をぶち壊すようなデザインは論外。
・サイズ
小さければ小さいに越したことはないが、下に挙げた通気性やメンテナンスのし易さ、拡張性とは相反する。
・強度
持ち上げたり、横倒しにしたりしてもたわまない、歪まない。
塗装が剥げにくいことや、プラスチック部分が経年劣化しにくいことなどもここに入る。
・軽量度
下手すると10kgくらいになってしまう。
上の強度とは相反しがち。強度不足になのに軽いのは単に材料費をケチっているだけ。
・通気性
窒息ケースは避けたい。ケース内の空気の流れを制御できたら初心者脱出だ。
・防塵性
防塵フィルターが設置されている。
・メンテナンスのしやすさ
手の入る隙間の広さや、PCケースの蓋の取り外し易さなど。後日の埃掃除の時にも影響する。
PCケースの蓋や、ドライブの付け外しにドライバーを使用せずに済むように工夫されていると楽だ。
・安全度
PCケース内部の鉄板の縁(ふち)の加工処理具合が重要。PCパーツを交換していると手にちょっとしたケガをすることが多い。
・拡張性
ドライブベイの数は多ければ多いほど良いわけではない。用途に応じて適切な数があれば良い。
・静音性
通気性とは相反しがち。
・価格
・メーカーロゴが煩(うるさ)くない
メーカーロゴが大き過ぎたり目立ち過ぎる必要は全く無い。
などである。
以上の判断ポイントに合格している(と思われる)PCケースで現在入手可能な私の好みのものを2つ挙げておこう。
・NZXT Phantom 410 [ホワイト]
http://www.nzxt.jp/products/detail/95.html
白色のPCケースは珍しく、これは特にデザインが良い。前作のフルタワーケースはもっと良かった。http://www.nzxt.jp/products/detail/34.html
白色の他には黒、赤色もある。
前作のフルタワーケースと同じく、ピンク色も後日発売されるのだろうか?製造会社はエヴァンゲリオンのプラグスーツをモチーフにしていると思われる。
最安値12,500円前後 (http://kakaku.com/item/K0000327397/)
心配な点は白色塗装の日焼けなどによる退色、ドライブベイの取り付け器具の使い勝手である。
海外では100ドル弱の値段で販売されている地域があり、日本での値付けは高い。
・Rosewill BLACKHAWK
http://www.rosewill.com/products/1772/ProductDetail_Overview.htm
耳慣れないメーカーかもしれないがこの値段にしては出来が良い。
PCケース上部にATA接続方式・ドックタイプのドライブベイがあってユニーク。未使用時に蓋ができればなお良かった。
ケース上部および下部にも通風孔が設けられている。
最初から5つもFANが付いているので、使わないFANがあっても予備にできる。ただし、3ピン接続なのは1つだけで、残りはペリフェラル(IDE接続方式の機器の電源部に刺す、4つ穴の開いたあのでっかい端子だ)接続で常に全開で回転するタイプ。
最安値7千円代後半 (http://kakaku.com/item/K0000322822/)
価格.comにAmazonの登録はないが実際は取り扱いされている。