IT業界のニュースには普段からそれなりに興味があって目を通している。
広告媒体・投資先としての一面もからんでたくさんのお金が集まってくるのに、警戒すべき詐欺などの事件の多い業界だからね。
先日のくそったれLODA.jp閉鎖についての記事で触れた、米国でMegauploadが閉鎖となった事件に関連してGIGAZINEでニュースを見かけたのでコメントをいくつか書いておこう。
米国の動きは近い将来の日本の動きの先例となっていることがままあるものだ。
「FileSonic」がMegaupload閉鎖の影響かファイル共有機能を無効に」
http://gigazine.net/news/20120123-filesonic-file-share-disabled/
>FileSonicは月間2億5000万ページビューを集め、ファイル共有サービスとしてはトップ10に入るサイトでした。
とあったので、ふむと思って流し読んでいたが後に掲載された以下の記事を読んで驚いた。
「ポスト「Megaupload」時代のファイル共有」
http://gigazine.net/news/20120210-post-megaupload-era-file-share/
FileSonicはトップ10に入る程度どころか、ファイル共有に関するトラフィック(データ転送量のことと思えばいい)でMegauploadに次いで第2位の企業だった。
図から数値を読み取ると、Megaupload系の「MegaVideo」が34.1%、FileSonicが19.1%でなんと合計53.2%にも達している。
この53.2%が事件で消滅したのかといえば、残念ながらそうではない。記事によれば同種のサービスを展開している先に流れたとある。
図を見ていると、Vidoezerように他にも図から消えたアップローダーがある一方で、4shared、NovaMov、Divxdenのように事件後から名前が出だしたアップローダーもある。プロバイダの方にも同様の変化が見られ興味深い。
FileSonicは今必死にMegauploadがFBIに収集されてしまったような悪事の証拠の隠滅を図っている最中だろう。これからも良い子を演じ、ひたすらFBIの捜査を見逃してもらえるように偽装し続けるしかない。
FBIが見逃してくれたとしても、違法行為で得た利益だけは吐き出させるべきだが、どうやって吐き出させるのがよいかを考えるのも他の色々な事例に適用できるので一興だ。
疑問点が1つ。
上の図でMediaFireとRapidShareはどこのプロバイダにも接続がないが、下の図では接続がある。この差異はなんだろう?プロバイダに接続がなくてはインターネット事業はやれないと思うから、自社でプロバイダ事業をしていたのを事件後に止めたということだろうか。
余談だが、下の記事中に引用されているDeepField Networksが作った図が見づらい。なんで真ん中列の四角囲みの枠から延びている線は枠の右端を接点とせずに、囲みの中心から延ばしてあるんだ?どの囲み枠から延びているのが判別しづらいじゃないか。
自分はこんな図を作ってしまわないように気を付けたい。