2012年3月3日土曜日

車の二重課税

昨日の記事でガソリン税について触れたので、今日は車がらみの他の税について書こう。

車の購入時には、
 自動車取得税 + 消費税
(1989年3月までは消費税の位置が物品税であった。つまり、車は贅沢品の扱いだった。)
がかかり、その後の維持には
 自動車税・軽自動車税 + 自動車重量税
がかかる。
それぞれの税が国税、地方税のいずれかであるかは以下の通り。
  • 自動車取得税・・・地方税(道府県税)
  • 消費税    ・・・国税
  • 自動車税   ・・・地方税(道府県税)
  • 軽自動車税 ・・・地方税(市町村税)
  • 自動車重量税・・・国税(ただし、4割が地方に回されている)
眺めてみれば分かるとおり、車の購入時にも維持にも地方税+国税のセットになっていることが分かる。

一般的に二重課税は排除されるように世の中で調整されている。税金は担税力に応じて設定されるものだからだ。
しかし、車に関しては二重課税が大手を振ってまかり通っている状態である。車に乗っている人は「とっても優秀な」納税者ということになる。

車は生活環境によって需要が異なり、特に大都市部以外に居住しているならば生活に欠かせないものであることが多い。言い方を変えれば、嫌でも乗らざるをえないのだ。
この取り易きところから安易に取る、いや盗る日本国政府の政策が気に喰わないわ。


税金以外にも車の維持費用にはガソリン代、車検代や自動車保険料まで加わってくる。これじゃ不景気な世の中、車が売れなくなってしまうのは当たり前のこと。
自動車産業界は今回の消費税増税にあたり、セットになっている自動車課税の片方を廃止もしくは軽減してくれと国に要望しているがさてどうなることやら。