2012年6月21日木曜日

ZOTAC GeForce GTX 670 2GB TWINCOOLER発表

昨日発売された(はず?)GeForce GTX670チップ搭載のビデオカード。
ZOTAC GeForce GTX 670 2GB TWINCOOLER

ZOTACの公式サイトにはこの製品が未だ載っていない。
http://www.zotac.com/index.php?lang=jp

販売代理店のサイトには載っていた。下の画像はこのサイトから転載。
http://www.ask-corp.jp/products/zotac/nvidia-graphicsboard/geforce-gtx670/zotac-geforce-gtx670-2gb-twincooler.html


カード長177.8mmととにかく短い。小さめのサイズのPCケースにも安心して入れられる長さだ。
基盤にある、PCI Expressバス取り付け部のストッパー用でっぱり先端まで約145mmなのだがその短さが際立ってる。ちなみに、この145mmという長さはブラケット(各接続端子が付いている、拡張スロットのL字状取り付け金具)を含まない、つまり基盤の端からのもので、ビデオカードの長さを定規無しでおおよそ推測するのに覚えておくと役立つ。

ミドルクラスのGTX 660チップ搭載カードがなかなか発売されないので、本来なら後の順番になりそうなハイエンドクラスのショートサイズ化が先になった形か。

ただ、発熱は気になる。
http://www.4gamer.net/games/120/G012093/20120614033/
高負荷時、この製品が79℃。比較対象のリファレンスデザインはなんと90℃だ。
ビデオカードの長さを気にするようなPCケースだと、通気性が悪くて他のPCパーツの寿命に影響する可能性が高くなる。特にHDD辺り。
HDDの温度は常時40℃未満が望ましいそうだ。

後は値段もやっぱりお高いわ。
予想市場価格が43,000円前後。
個人的にはビデオカードの値段が3万円超えるとなかなか手が出ない。
NVIDIAはGTX 680以上がハイエンドクラスだよと言うかもしれないが、GTX 670は十分ハイエンドなお値段である。
PCの使用目的が主にゲームだという人なら、GeForce系ビデオカードを使っておけば一般的にトラブルが少なくて安心だと言えるのだが、このお値段では気楽に人に勧めるわけにはいかない。



それにしてもなかなかGTX 660チップ搭載カードが発売されないのはなぜだろうか。
NVIDIAの販売戦略は奇妙に感じる。商機を逸しているからだ。
巷で耳にする気楽な噂話は、
・6xxを使いたいなら高い670をしかたなく買わせる説
・NVIDIAはミドルクラスを捨てた説(これはないだろ~?)
・旧560、570大量在庫の処分に時間が必要説(これはありうる)
などなど。ほんとの理由は何だろうね。

ライバルがいないと何事も面白くないよな。昨夜のボクシングの試合、ミニマム級王座統一戦を観た後はなおさらそう思う。
Radeon HD7850、7870がちょっと寂しそうにシャドーボクシングしているぜ。


【追記】
4Gamerにレビュー記事が掲載された。
http://www.4gamer.net/games/120/G012093/20120706047/
動作クロックは定格よりも高め
クーラーの冷却能力は上々だが,動作音はやや残念