ドラゴンインキュベーションは2014年秋頃に導入されたシステムだ。導入の一番の目的はレアドラゴンの入手難度の緩和だろう。他にもポテンフードが手に入れやすくなったりなど色々と非常に有益なシステムなのであるが、いくつかの重大な問題を抱えているのでそれを踏まえつつコメントしていきたい。
インキュベーションを始めてみる
最初は気軽に広場での卵抱っこや、ハウスに巣を1~数個設置して始めよう。
いきなり本命の卵でスタートしないこと。本命の卵は仕様をある程度把握してからにする。
広場での抱っこには注意点が2つある。
1つ目は、抱っこ中に自分の卵のステータス画面が開いている間はケアがもらえないことだ。
本来、抱っこ中は自分の卵のステータスが見られないという何とも不自由な仕様なのだが、他人の卵をケアしている時に自分の卵にケアをもらうと、ケア用の窓が自分の卵のステータス表示に切り替わる現象がある。広場での抱っこを始めたばかりだと自分の卵のステータス表示をずっと見ていたくてそのまま開いておきがちだが、その間ケアがもらえていないことを把握しておかなければならない。数値をチェックできたら数秒で閉じてしまうのが良い。
2つ目は、仲間内では範囲お化けなどと呼ばれる現象なのだが、何らかの不具合でプレイヤーのクリック判定範囲が2~3キャラ分程度広がってしまうことがある。これは自分では認識できず、他の人から教えてもらわない限り分からないという大変に厄介な不具合。この不具合が起きた人が広場にいると、周りの人がケアをもらえなくなってしまって迷惑をかけてしまう。
経験上、装備やファッションを変更した後に起こる可能性があった。広場へ行く前は是非チェックしてもらいたい。
ドラゴンの巣の設置数の目安
最初は10個までで始めてみることを勧める。ハウスでのインキュベーションが性に合わない可能性があるからだ。大丈夫だ、やっていけそうだと分かったらそれ以後は必要に応じて10個刻みで増やしていこう。
100x100の土地だと20個くらいで設置場所がきつくなる。意外と巣が大きし、卵のメンテナンスの邪魔になる枝が巣の縁に付いていたりするのだ。
現在のケア数上限が1000に設定されている影響から設置数が50個になった辺りで様子が変わってくる。育てる卵の種類にもよるが、毎日ケア数上限までケア巡回をしていてもエッセンスやパウダーに不足するものが現れ出すからだ。50個から上は増やすにしても5個刻みくらいで慎重に増やすのが良いだろう。
ハウス卵がボーナス数値MAXになるように目指す
のんびり無理の無い範囲で気が向いたときだけインキュベーションを利用するのもいいが、卵を広場で抱っこせずともハウスでボーナス数値をMAXにできるなら、ドラゴンをとても育てやすくなる。還元液を使用した7日卵は期間が短く、延長もできないので99%のプレイヤーは広場で抱っこするしかないが、エッセンス交換の卵やフィールド・IDで入手してきた卵であれば十分にボーナス数値MAXを狙える。
目安は1日あたりのケア15回。10~15回で変動すると微妙にMAXに足らないことがある。
安定的にこの数のケアをもらえるようにするには以下の2つのコースがあろうか。
1.相互ケア型
ケアフレ登録した同士ができるだけお互いをケア訪問する型。俺がやっている型である。ケアしてくれた人の所へこちらもケアしに行くという自然な流れにも沿う。
誰しも毎日の訪問ができるとは限らないので、アクティブなケアフレが25~30人程度必要だろう。
ケア上限数1000を超えたケアは(ケアダンスが外形上できたとしても)双方に全く効果が無いので、1000÷30人=約33個の計算から巣の設置数のおおよその適正数が予想できるだろう。この型だと巣の個数は50前後までが無難に感じる。
2.多数設置型
とにかくたくさんの卵を常時維持して、できるだけ少ない巡回件数でケア上限数まで終えたいプレイヤーにケアしてもらう型。
巣の設置数は70個を超え、100個以上であることも珍しくない。それだけの数の卵を常時維持していくのは非常に手間がかかり人を選ぶ。短期間に多くのポテンフードを得ることが可能だが燃え尽きてしまう危険も大きい。
それでも、100個以上を長期間維持している超人的なプレイヤーも少数だが存在する。
ケアフレ募集と応募
ワールドチャットでたまにあるケアフレ(ンド)の募集だが、応募する前にどういう募集なのかを見極める必要がある。相互にケアし合うのか、ケアに来て欲しいだけなのか、それとも、ケア報酬のアイテム目当てにケアしに行く先が欲しいだけなのか、色々なパターンがあるからだ。判別がつかないものには応募しないのが無難。
また、自分が募集する時はどのパターンなのかを分かりやすく一言添えるようにしよう。必要なら巣の数も言うと良い。
ケアフレリスト作成
ケアフレをフレンドリストに登録しただけの状態でケアフレのハウスをケア巡回をしていると、フレがログイン、ログアウトする度にリスト上での表示位置がオンライン・オフライングループ間を移動してしまって、巡回したか否かのチェックがしがたく巡回し忘れかねない。
そこで、フレリスト上でケアフレだけを右クリックメニューから「アドレス帳に追加」する。すると、ケアフレがフレリストの一番上の「常用」グループにまとめて表示される。この常用グループの表示順にケア巡回していけば巡回し忘れることもなくて大変楽になる。
常用グループから登録を外す時に注意が必要。右クリックメニュー内1つ上にフレ登録自体を抹消する行があるのだ。間違えてこれをクリックしてしまうと、はい/いいえの確認窓無しでいきなりフレ登録が抹消されてしまうので慎重に操作すること。
ケア巡回の時間短縮
多くのケアフレ先を毎日訪問していると、エリア移動のローディングの無駄な待ち時間の累計がかなりの長さになってしまうので少しでも短縮したい。
ハウスエリアでは同一のMAPだけでなく、同じ地形のMAP間の移動でもデータの読み込み時間が激減する。ケア巡回先がどこのハウスエリアにあるか、違うMAPでもどこと地形データが同じかをチェックし、同じ地形をまとめて巡回することを勧める。
一度アパートに入ると読み込んだ地形データはリセットされてしまうので、アパート在住の人の家は同じ地形集団の一番最後に訪問する。
訪問順の実例
ベルトンドマイラン在住のAさんの一戸建て
ベルトンドマイラン在住のBさんの一戸建て
サオカオマイラン在住のCさんの一戸建て
ベルトンドマイラン在住のDさんのアパート
問題点
時間を猛烈に消耗する。プレイ時間を引き伸ばさせるためにコンテンツがわざわざそう設計されているからだ。
インキュベーションは今まで手に入れにくくしていたレアドラゴンやポテンフードを餌に、プレイ時間・ログイン数の増加、課金売り上げの増加などなど一石二鳥どころか三鳥、四鳥を狙って導入された大型コンテンツであるが、各所に見られる仕様設計の稚拙な部分を改めなければなるまい。
孵化した卵の入れ替えは限られた6枠内で繰り返し行わなければならない。オアシスへ装備を着けたままのドラゴンを格納できない不便な仕様のままなので、枠を空けるために装備を毎回外すのが面倒。タスクの切れた時に連れ回してるドラゴンを一時タスク枠に入れてやってしまえば少しマシ。
多くの卵をメンテナンスするためには、巣からワープできた先すぐにあるドラゴンポストが利用できるギルド秘境が事実上必須。
各孵化候補が生まれる確率を操作するためのパウダーの使用は数値入力が不可。1回の操作に3クリックと2回のマウス移動が必要で、それを何十回と繰り返さなければならない。これはこの操作を楽にするための課金アイテムを販売し、儲ける機会を生み出したいがための仕様だがプレイヤーをうんざりさせるだけに終わり失敗している。腱鞘炎にならないように注意、いやマジで!
ハウスケア巡回時はこのゲームの中で最も重いエリアであるスカイコロニーをいくつも訪れる必要がある。ケア巡回にかかる時間の大部分はゾーニング(MAP移動)に伴うデータの読み込み時間である。1軒につき90秒かかるとして20軒訪問するだけで30分消耗する。
しかも、シークレットエリアを利用しているアパートへの訪問には3回のゾーニングが必要。いきなりシークレットエリアへワープさせては何か不都合があるのだろうか?
広場で卵を抱っこしている間はゲームで遊べない。プレイヤーのログイン数を稼ぎたいがための仕様だが、何のためにゲームをしているのか分からない間抜けな状況を生み出してしまっている。
還元液を使った卵の孵化までの期間は7日であるが、日本のプレイヤー人口からすると少な過ぎる。7日はプレイヤー人口の多い海外を基準にした日数なので、日本ならば11日程度必要だ。あまりに酷い条件なのでプレイヤーが敬遠してしまい、みすみす商機を逃してしまっている。
ケア広場が過疎化するとどうにもならない。抱っこ卵に対する個別のケアはハウス巡回によるケアよりも何らかの利点を与えてプレイヤーを集めたい。
ハウスのログ表示UI(ユーザーインターフェイス)が酷い。ウィンドウサイズが変えられない、でか過ぎるフォントサイズを変更できない、マウスホイール1ノッチで動く行数が少ない、自己アカウントキャラクターの記録を除外できる設定がない等、まるで使う人のことが考えられていない。ケアに来てくれた人をチェックするのがかなり面倒で手間。
インキュベーション導入前にドラゴンを育てきっているプレイヤーへの救済も必要であろう。特に、過去に課金してドラゴンを購入してくれたプレイヤーに対してはね。具体例はボーナス数値を向上させたり、特化ボーナスの種類を変更する課金アイテムの販売だ。
ここまでに挙げた点以外にも問題は山積みだが、限が無いので終わっておこう。
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