2014年8月29日金曜日

CPUクーラー ZALMAN製 CNPS9900DFレビュー

自作PCのCPUクーラーにZALMAN製のCNPS9900DFを使ってみたので簡単な記録を残しておこう。
http://www.zalman.com/jpn/product/Product_Read.php?Idx=607
4,180円税込 2013.11.10 九十九の土日限定特価
他の使用PCパーツはPC自作 2014年版 パーツ注文完了参照。

見た目が良い!この製品の最大の魅力だ。この独特のデザインに惚れたら、多少お高かろうが、取り付けの難易度が高かろうが使うしかない!
しかも、作動時青色LEDでファンが光るので、FANが回っているのが分かりやすい。内部の見えるPCケースを使ってる派手好きな人には嬉しい(かも?)。(光っている写真は記事最後にある参考リンクのエルミタージュ秋葉原の記事で見ることができる。)
前々から一度は使ってみたいと思ったまま発売時期から随分時間が経ってしまい、少々旬は過ぎたかもしれない。
同社の大人気CPUクーラーCNPS9900 MAXに比べると、後継機とされ当時空冷フラグシップであったこのCNPS9900DFの方はいまいちぱっとしない。より販売価格が高い割りに性能の伸びがいまいちだったためだろうか。それとも、取り付けが難しいとよく耳にするのも売れ行きに影響しているのだろうか。

取り付け編
パッケージから中身を取り出して並べてみた。説明書は英語と韓国語で記述されていて日本語は無い。が、図が多く用いられているので、図をジッと見れば大丈夫。
FANは独自形状のものなので、将来壊れた時はそれでおしまい。FAN交換不可だ。

U字型の足(Clip)を左右に取り付けた。CPUクーラーをぐるっと覆っているプラスチックは作業時CPUクーラーの保護・固定に重宝した。

バックプレート中央に四角いプラスチック部品(Loading Block)を取り付けた。バックプレート及びLoading Blockそれぞれの天地の向きに気を付けよう。
なお、注意してもらいたいのだが、左右2箇所合計4箇所に付いている銀色のナットは正常な状態よりも上に出ている長さが短い。これは撮影時点で取り付け順を間違っているためだ。説明書の取り付け順を示す数字が矢印に紛れて見落としやすい。①ナットを挿してから②黒いプラスチックキャップで止めるのが正しい手順だが、撮影時の仮組みで逆にしてしまっていた。
後、参考リンクにあるエルミタージュの記事ではLoading Blockを「LGA775のみ使用する」と記載しているが、製品説明書通りAMD製CPUでも使用しなければならない。

さらに、両面テープをめくってクッションを取り付けた。

CPU接触面に付属グリスを塗布した。AMD製CPUの場合は説明書通りCPU側に塗るべきなのかもしれない。自分の場合はうっかり公式サイトのグリス紹介画像を見た記憶で、CPUクーラー側に塗布していたのを真似てしまった。
使わなくなったテレホンカード等の薄くしなる物の端を使って塗ると塗り残し無くごく薄く均一に仕上げられる。塗り過ぎは厳禁。画像で言うと右側中央辺りが理想的な状態だろう。チャンスは少ないが研鑽あるのみ!

CPUクーラーを真上から撮影した。M/Bに対してかなり面積を取っている。高さは154mm。
吸気・排気の向きを逆に間違えないように注意。説明書で確認せずにCPUクーラーの外見だけで判断すると逆向きにやりがちなデザインだ。画像では左から右へ流れる。
同梱3種のボルトの内、どれを選択するべきなのかにも注意しなければならない。AMDならネジ溝部分の割合が一番少ない銀色ボルトBだ。
このCPUクーラー取り付け最大の難所である、六角レンチを使ってのボルトの締め付けには最大限の注意を払いたい。ボルト穴をなめたら最悪なので、レンチのボール部を使っての取り付けは最小限とするべき。レンチのボール部は取り付けの最初だけ、かつ、やむをえない場合だけ使用することとし、後の作業はボールの無い側を使って、M/Bに対してレンチをできる限り水平・垂直に保って回していく。そのためには、必ずM/BをPCケースから取り外し、できるだけ周りに障害となるものが無い状態で実行する。
しばしばCPUを変更する人にはあまり向かないCPUクーラーである。

一番CPU寄りの第1メモリスロットに干渉して、メモリが抜き刺しできなくなってしまっている。今回2枚挿しなので第2、第4スロットを使った。第2と第3、第3と第4ではデュアルチャンネルが機能しない。

計測編
CPU温度を計測した。室温28.0℃。

アイドル時: 35.5℃ (室温+7.5℃)
負荷時: 1回目48.0℃、2回目50.0℃ (室温+20.0、22.0℃)

アイドル時はPC起動後5分程度経過した時、負荷時は3Dmark 8 ver.1.3.708 FIRE STRIKE Ver.1.1起動中の最大温度とした。
M/Bチップの温度は負荷時でも40℃を超えない程度。意外と低温だ。
CPU定格、M/B bios2.40(計測時最新)、グラフィックドライバーCCC14.1、メモリ8GB 2400Mhz(GPUへ2GBシェア)、Windows 8.1 64bit、FANはPCケース背面に排気1つのみ設置。
M/BメーカーASRockのOCツール「A-Tuning」とフリーウェアソフトOpen Hardware Monitorを併用して温度数値に間違いが無いか確認済み。

なかなかよく冷えていると評価できる。室温がさらに10℃程度高い真夏日にどうなるか興味がある。
この自作PCに相応しい、ミドルレンジ(=普及価格帯)PC向けのベンチマークであるSKY DRIVERも試してみたが、CPU温度の変化はFIRE STRIKEとほとんど差が無かった。
FIRE STRIKE Ver.1.1は動作カクカクでスコアは1回目1464、2回目1453。SKY DRIVER Ver.1.0のスコアは1回目4850、2回目5475と結果になぜか随分開きが出た。
http://www.4gamer.net/games/147/G014731/20140703048/
上記4GamerのA10-7800についての記事を見ると、どうも4850のスコアは何らかの不具合があったらしい。


【参考リンク】
・ASCII.jp 「野心作が多数! 2012年CPUクーラー王座決定戦【第2回】」
http://ascii.jp/elem/000/000/769/769238/index-4.html
計測条件は室温18℃前後、PCケース無しのバラ組み。

・ASK 「大型ファンを2つ搭載し、オーバークロックにも最適なCPUクーラー「CNPS9900DF」」
http://www.ask-corp.jp/guide/zalman-cnps9900df.html
取り扱い代理店HPであるが取り付け解説、温度計測と力が入ったレポート。

・エルミタージュ秋葉原 「ラウンド・サイドフローの新境地。ZALMAN「CNPS9900DF」検証」
http://www.gdm.or.jp/review/2012/1120/10856

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