2014年7月18日金曜日

沙村広明 春風のスネグラチカ

数日前に沙村広明氏の新作を書店で見つけ、一気に読了。
本作と同じ大田出版から2007年に刊行された「ブラッドハーレーの馬車」に比肩する傑作だ。
作者買いしている沙村の漫画が今年はいくつも読めて嬉しい。

春風のスネグラチカ
http://www.ohtabooks.com/publish/2014/07/10192227.html
2014年7月10日発売、248ページ、780円

ロシア歴史がテーマ。学生時代に露語をかじったことがあるので何とも懐かしい。
タイトルのスネグラチカは、スネグラーチカとも表記され、ロシア民話における雪女を指す。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%8D%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%81%E3%82%AB

本作で気を付けたいことが1つ。
登場人物の名前が馴染みの薄いロシアのものである影響もあって、そこそこ多い登場人物をきちんと把握しながら読んでいかないと、物語後半からラストに向かって急展開していくスピードに一歩遅れそうになった。
そこで、巻末の付録にある登場人物紹介を当てにしたいところだが、漫画本体を読み終わってから読むことが想定されたもので致命的なネタばれが記載されている。決して最初にこの登場人物紹介を見てはいけない
俺は見なくて済んだが、最初に見てしまわないようにもう一工夫が欲しかったところだ。

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